「iPhoneは使いたいけど、新品は高いからちょっと手が出しにくい…」
そう感じて、中古iPhoneを検討する人は年々増えています。
実際、最新のiPhone 15シリーズは10万円以上が当たり前ですが、中古なら数万円から購入可能。
しかも状態が良ければ、新品同様に長く使えるのも魅力です。
しかし、中古iPhoneには思わぬ落とし穴もあります。
「安いと思って買ったらすぐ壊れた」「回線契約できなかった」「バッテリーが1日持たなかった」 など、トラブルの相談も少なくありません。
この記事では、中古iPhoneを安心して購入するために必ず押さえておくべき 5つの注意点 を、具体例や確認方法とともに解説します。
SIMロックの有無を必ず確認しよう
なぜSIMロックが問題になるのか
中古iPhoneを買ってから「格安SIMで使いたい!」と思っても、SIMロックが残っていると回線が制限されます。
例えば、ドコモのSIMロックが残ったiPhone を買った場合――
- ドコモの回線では使える
- しかし、auやソフトバンク、楽天モバイル、格安SIM(mineo、IIJmioなど)では使えない
つまり、「通信会社を自由に選べない」という大きなデメリットになります。
確認方法
購入前にショップに「SIMフリーですか?」と必ず確認しましょう。
もし手元に端末があるなら、
- 設定 → 一般 → 情報 → SIMロック
ここに「SIMロックなし」と表示されていれば安心です。
注意点
- 2015年5月以降に発売されたiPhoneは、キャリアでSIMロック解除が可能。
- 中古でも、元の持ち主が解除していれば「SIMフリー端末」として販売される。
- キャリアショップに持ち込めば解除できる場合もあるが、手数料や手続きの手間がかかる。
👉 中古購入の鉄則は「最初からSIMフリーを選ぶ」こと。これだけで後々のトラブルを防げます。
バッテリーの最大容量をチェック

バッテリー劣化が中古の一番の落とし穴
iPhoneのバッテリーは「充電500回で新品の約80%の性能」と言われています。
つまり2〜3年使った端末は、新品時のように1日持たない可能性大。
中古で「安い!」と思っても、実際にはバッテリーが劣化していて、すぐに交換費用が発生することも珍しくありません。
確認方法
設定 → バッテリー → バッテリーの状態と充電
ここに「最大容量」と表示されます。
目安は以下の通り:
- 100〜95% … ほぼ新品
- 94〜90% … 日常使用には問題なし
- 89〜85% … 劣化が進んでおり、交換を視野に入れる
- 84%以下 … バッテリー交換ほぼ必須
バッテリー交換費用
- Apple公式 … 約1万2,000円(モデルによって変動)
- 非正規修理店 … 7,000円〜10,000円程度
👉 端末価格が安くても、バッテリー交換が必要だと結果的に割高になります。
ポイント
- 「最大容量90%以上」なら安心して使えるレベル。
- 80%台なら「購入+交換費用」で予算を組むと安全。
- ショップによっては「バッテリー新品交換済み」と記載されているものもあるので要チェック。
ネットワーク利用制限(赤ロム)に注意
赤ロムってなに?
中古iPhoneの怖い落とし穴が 赤ロム です。
赤ロムとは――
- 前の持ち主が分割代金を払っていない
- 不正契約や盗難端末である
この場合、キャリアが端末を「利用制限あり」に設定します。
すると 電話や通信が一切できなくなる という最悪の事態に…。
確認方法
iPhoneの「IMEI番号(製造番号)」をキャリアのサイトで調べます。
IMEIは「設定 → 一般 → 情報」に記載されています。
キャリア判定結果の意味は以下の通り:
- ○ … 問題なし(今後赤ロム化する心配もなし)
- △ … 今は使えるが、将来赤ロム化の可能性あり(分割支払い中など)
- × … すでに赤ロム(購入NG)
赤ロムを避けるコツ
- 信頼できる中古ショップなら「赤ロム保証」が付いている
👉 もし購入後に赤ロム化しても、交換や返金してくれる - フリマアプリやオークションは△端末が多く、保証なしがほとんど
👉 個人間取引はリスクが高い
ポイント
- 買うなら「ネットワーク利用制限 ○」と明記されているものを選ぶ
- 赤ロム保証付きのショップなら万一の時も安心
外装や画面の状態を確認

見た目の傷は“見た目以上の意味”を持つ
中古iPhoneでは、多少の傷やスレは仕方ないもの。
しかし、「ただの傷」と思って軽視すると、実は 落下歴・水没歴・衝撃による内部損傷 のサインかもしれません。
- 画面の状態
・ひび割れ、浮き、黄ばみ、ドット抜け(黒い点)
・タッチ不良、ゴーストタッチ(触ってないのに反応する) - 背面ガラスの状態
・ひび割れはワイヤレス充電に影響する場合あり
・凹みがあると内部部品にダメージの可能性 - カメラレンズ
・小さな傷でも写真が白くぼやける
・レンズ周辺の割れは水没リスクを高める
ランク表示を目安にする
中古ショップでは多くの場合「ランク」で状態を分けています。
- Aランク(美品) … ほぼ新品同様、傷がほとんどない
- Bランク(良品) … 小さな傷はあるが、使用には支障なし
- Cランク(可) … 傷や使用感が目立つが価格は安い
👉 ネット購入の場合、写真やランク説明を必ず確認。
「画面に傷なし」「タッチ感度良好」など具体的に書かれているショップは信頼度が高めです。
ワンポイント
- ケースや保護フィルムで隠せる傷なら問題なし
- ただし カメラ・画面・背面ガラスの割れ は長期使用で大きなリスクになる
- 「安いけど画面割れあり」は、結果的に修理代が高くつくことが多い
保証や購入元の信頼性を確認

中古iPhoneは「どこで買うか」が9割
中古スマホ市場ではフリマアプリ、オークション、リサイクルショップなど購入先が豊富ですが、
実は「同じiPhone」でも 販売元によって安心感がまるで違う のが現実です。
主な購入先と特徴
- Apple認定整備済製品
・Apple公式が整備・検査
・新品同様の外装+新品バッテリー交換済み
・1年間のApple保証付き
👉 価格は高めだが、最も安心できる選択肢 - 大手中古販売店(イオシス、ゲオ、じゃんぱら、ムスビーなど)
・状態ランクを明確に提示
・赤ロム保証あり(利用制限がかかったら交換や返金)
・30日〜6か月程度の店舗保証が多い - キャリア公式認定中古品(ドコモ・au・ソフトバンク)
・ネットワーク利用制限○の端末のみ販売
・キャリア保証オプションに加入できる場合もある - フリマ・オークション
・価格は安いが、保証なし・赤ロムリスク大
・バッテリーや修理歴が不明なことも多い
ワンポイント
- 初心者は「赤ロム保証」+「店舗保証」がある大手中古店かApple公式が安心
- 「安すぎる端末」は必ず理由あり(赤ロム、ジャンク、バッテリー劣化など)
- 少し高くても保証付き=結果的に長く安心して使える
まとめ:中古iPhoneは「安さ」より「安心感」で選ぶ
今回紹介した 5つの注意点 をもう一度整理します。
- SIMロックの有無 … SIMフリー端末を選ぶのが鉄則
- バッテリー容量 … 90%以上が安心、85%以下なら交換を考える
- ネットワーク利用制限(赤ロム) … 必ず「○」判定を確認
- 外装・画面の状態 … 傷よりも機能不良の有無を重視
- 保証・購入元の信頼性 … 安心できるショップから買うことが最重要
💡 中古iPhoneの魅力は「新品より安く、まだまだ現役で使える」点にあります。
しかし、安さだけを追い求めると「結局修理代で高くついた」「赤ロムで使えなくなった」というリスクがつきまといます。
👉 だからこそ、中古iPhone選びでは 「安さ+安心」のバランス が大切です。
多少価格が高くても、保証付き・バッテリー良好・赤ロム保証ありの端末を選ぶほうが、結果的に安心して長く使えます。
あなたにとってベストな1台を、賢く選んでみてください!
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