新しいスマホを手にしたとき、嬉しさと同時に「どう設定すればいいの?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
実は、初期設定の段階でちょっと工夫するだけで 安全性・快適さ・電池持ち が大きく変わります。
この記事では、初心者の方でも迷わずできるように「買ったら最初にやるべき設定」を順番に解説します。
iPhone・Androidどちらにも対応できる内容なので、ぜひ参考にしてください。
Wi-Fiとモバイル通信の設定
スマホを使う上で一番大事なのは、まず「ネットに接続できる状態」にすることです。
自宅Wi-Fiの設定
- スマホの初期設定時に、自宅のWi-Fiを登録しておきましょう。
- Wi-Fiを使うことで モバイルデータ通信(ギガ)の消費を抑えられる ので、料金節約にもつながります。
- 光回線などを契約している場合は、ルーターの背面や側面に書かれている「SSID(ネットワーク名)」「パスワード」を入力すれば接続完了です。
モバイル通信の確認
- Wi-Fiが使えない外出先では「モバイル通信(4G/5G)」に自動で切り替わります。
- キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天など)のSIMを入れると、自動的に通信できる場合が多いですが、格安SIMの場合は「APN設定」が必要になることがあります。
初心者への注意点
- 公共Wi-Fiは便利ですが、暗号化されていないものもあり、通信が盗み見られるリスクがあります。銀行アプリやクレジットカードの入力は避けましょう。
- 自宅Wi-Fiのパスワードは必ず強力なものを設定すること。工事業者から提供されたままの初期設定パスワードを使うのがおすすめです。
💡 ワンポイント:スマホの設定画面から「Wi-Fi自動接続」をオンにしておくと、自宅や職場に入るたびに自動でWi-Fiにつながるので便利です。
Apple ID / Googleアカウントの設定
スマホを「ただの電話」から「便利なスマートデバイス」に変えるのが、このアカウント設定です。
iPhoneの場合(Apple ID)
- Apple IDを設定することで、App Storeからアプリをダウンロードできます。
- iCloudを利用して写真や連絡先を保存できるので、万が一のときもデータを守れます。
- Apple MusicやApple Payといったサービスも利用可能になります。
Androidの場合(Googleアカウント)
- Googleアカウントを設定すると、Playストアでアプリをダウンロードできます。
- Gmail、Googleドライブ、Googleフォトなどが自動的に連携し、仕事や生活に役立ちます。
- Androidスマホを複数台使う場合でも、同じアカウントでログインすればデータ共有が簡単に。
セキュリティの工夫
- アカウントは「スマホの鍵」と言ってもいいくらい重要です。
- パスワードは「誕生日や123456のような簡単なもの」は避けましょう。
- 必ず「二段階認証」をオンにして、乗っ取り対策をしておくと安心です。
💡 ワンポイント:メールやクラウドサービスとアカウントが直結しているので、IDやパスワードは紙やメモ帳ではなく、パスワード管理アプリに保存しておくのがおすすめです。
バックアップと同期を有効化

スマホに保存されているデータは、突然の故障や紛失で一瞬にして失う可能性があります。
だからこそ「バックアップの自動化」が必須です。
iPhoneのバックアップ
- iCloudバックアップをオンにしておけば、Wi-Fiに接続しているときに自動的にバックアップされます。
- 設定 → ユーザー名 → iCloud → iCloudバックアップ → 「iCloudバックアップをオン」に。
- 写真は「iCloud写真」をオンにすると、iPhoneで撮った写真が自動的にクラウド保存されます。
Androidのバックアップ
- Googleドライブに自動バックアップできます。
- 設定 → Google → バックアップ → 「Googleドライブへのバックアップ」をオンに。
- 写真はGoogleフォトを利用すると容量を気にせず保存可能(無料分は制限あり)。
初心者がやりがちな失敗
- 「バックアップをしていなかったせいで、スマホを壊してデータが全部消えた」というケースは非常に多いです。
- 大切な写真やLINEのトーク履歴などもバックアップしておけば、機種変更や修理後にすぐ復元できます。
💡 ワンポイント:データ容量が大きいとバックアップに時間がかかるので、最初のバックアップは必ずWi-Fi接続時に実行しましょう。
セキュリティ設定(必須!)

スマホは財布や鍵よりも大切な「個人情報のかたまり」です。SNS、クレジットカード、銀行アプリなどが入っているので、セキュリティ対策は最優先で行いましょう。
やるべき基本設定
- 画面ロック:パスコード・指紋認証・顔認証のいずれかを必ず設定。
- 紛失時の追跡:
- iPhone → 「iPhoneを探す」
- Android → 「デバイスを探す」
紛失・盗難時に位置情報から追跡でき、遠隔でデータ削除も可能です。
- アプリごとの認証:特に銀行アプリや決済アプリ(PayPay、LINE Payなど)は、指紋や顔認証を個別に設定しておくと安心。
メリット・デメリット
- ✅ メリット:不正利用や情報漏洩を防げる
- ❌ デメリット:ロック解除に手間がかかる場合がある
ただし、最近の生体認証は一瞬で解除できるため、手間はほぼゼロ。むしろ「設定していないリスク」の方が圧倒的に大きいです。
💡 ワンポイント:もし古いスマホで指紋や顔認証が使えない場合は、6桁以上のパスコードを必ず設定しましょう。
通知の整理
新しいスマホを使い始めると、アプリの通知が鳴りやまないことがあります。
最初に整理しておくことで「バッテリーの節約」「集中力アップ」「ストレス軽減」につながります。
おすすめの通知整理法
- 重要アプリだけ残す
- LINE、メール、銀行系アプリなど必要最低限。
- 不要な通知はオフ
- ゲーム・通販・ポイントアプリは通知を切ると快適。
- まとめ通知を活用
- iPhoneの「通知の要約」、Androidの「通知チャネル」を利用すると、時間を決めてまとめて通知が届きます。
メリット・デメリット
- ✅ メリット:電池の持ちがよくなる/集中できる
- ❌ デメリット:通知を切りすぎると、大事な情報を見逃す可能性がある
私自身、最初は全部通知オンにしていたので、夜中にゲームアプリから「今ならガチャ無料!」なんて通知が来て起こされたことも…。
整理してからは、スマホに振り回されることがなくなり、むしろ自分のペースで使えるようになりました。
💡 ワンポイント:通知は「オン or オフ」だけではなく、「音だけオフ」「バッジ表示のみ」など細かく調整できるので、用途に応じて使い分けるのがおすすめです。
バッテリーを長持ちさせる省電力設定

スマホのバッテリーは、使い方次第で1日の持ちが大きく変わります。
初期設定のまま使うと、無駄に電池を消費していることも多いため、省電力設定を取り入れておきましょう。
長持ちさせる設定例
- 画面の明るさを自動調整
→ 環境に合わせて画面が最適な明るさになり、無駄な電池消費を防ぎます。 - バックグラウンド更新を制限
→ アプリが裏で動き続けると電池を消耗するため、不要なアプリはオフに。 - 位置情報を必要なときだけオン
→ 常にオンにすると電池を大量に消費。地図アプリ使用時だけオンにするのがおすすめ。 - 低電力モード(省電力モード)を活用
→ iPhoneなら「低電力モード」、Androidなら「バッテリーセーバー」で自動的に消費を抑えられます。 - 不要なアプリをアンインストール
→ 常駐アプリが減ると、電池の持ちも改善。
メリット・デメリット
- ✅ メリット:1日中安心して使える/外出先でバッテリー切れしにくい
- ❌ デメリット:省電力モードにすると、一部の通知や機能が制限されることがある
💡 ワンポイント:省電力設定をしていても「バッテリー自体の劣化」は避けられません。2年以上使うと持ちが悪くなるので、その場合は交換を検討しましょう。
アプリのインストールと整理

スマホの魅力は、アプリを追加することで自分のライフスタイルに合わせてカスタマイズできることです。
基本アプリ(初心者におすすめ)
- 連絡系:LINE、Gmail
- 生活系:天気、地図、交通案内(Googleマップ、Yahoo!乗換案内)
- お金管理系:銀行公式アプリ、家計簿アプリ(マネーフォワードなど)
- セキュリティ系:ウイルス対策アプリ(Androidの場合は特に推奨)
アプリ整理のコツ
- カテゴリごとにフォルダ分け:「仕事」「SNS」「買い物」「ゲーム」などに分けると探しやすい
- 使わないアプリは削除:初期搭載アプリでも不要ならアンインストール(または無効化)
- クラウド連携アプリを優先:GoogleフォトやDropboxなど、スマホが壊れてもデータが残るものを入れておくと安心
💡 ワンポイント:無料アプリは便利ですが、中には広告が多かったり、個人情報を必要以上に要求するものもあります。必ずレビューや運営元を確認してからインストールしましょう。
ホーム画面のカスタマイズ
スマホを「使いやすい自分仕様」にすることで、操作効率がぐんと上がります。
基本のカスタマイズ方法
- よく使うアプリを1ページ目に配置(電話、LINE、カメラ、マップなど)
- ウィジェットを活用
- iPhone → 天気、カレンダー、バッテリー残量などを配置
- Android → より自由度が高く、Google検索バーやニュースフィードなど多彩に設定可能
- 壁紙を工夫
- 文字が見やすいシンプルな壁紙がおすすめ(ごちゃごちゃした写真だとアプリアイコンが見づらくなる)
応用編(中級者向け)
- 集中モードごとのホーム画面(iPhone)
→ 仕事中は仕事用アプリだけ、休日はSNSや趣味アプリだけを表示させることが可能 - ランチャーアプリ(Android)
→ ホーム画面のデザインを完全に自分好みに変えられる。アイコンや動作をカスタマイズして「オリジナルのスマホ」に。
💡 ワンポイント:使いやすい配置にするだけで、アプリを探す時間が減り「小さなストレス」がなくなります。毎日使うものだからこそ、最初に整えておく価値があります。
応用編:知っておくと便利な小ワザ
1. Wi-Fi自動切り替え
外出先で「Wi-Fiはつながっているけど実はネットに繋がってない」という経験ありませんか?
iPhoneやAndroidでは「Wi-Fiアシスト」や「モバイルデータ優先設定」をオンにすると、自動的に切り替えてくれます。
2. 低電力モードのショートカット追加
毎回設定画面からオンにするのは面倒。
コントロールセンター(iPhone)やクイック設定パネル(Android)に追加しておけば、ワンタップで切り替え可能。
3. 通知の時間制限
「夜は通知オフにしたい」という場合は、iPhoneなら「集中モード」、Androidなら「デジタルウェルビーイング」で通知時間を管理できます。
寝ているときにアプリ通知で起こされるストレスが激減します。
4. 位置情報のアプリごと制御
地図アプリは「常にオン」でも便利ですが、SNSアプリやゲームで「常にオン」だと電池消費が激しいです。
アプリごとに「使用中のみ」に切り替えるのがベスト。
5. 自動バックアップの確認を週1で
バックアップは設定していても「容量不足」で止まっていることがあります。
定期的に「最新のバックアップ日時」を確認しておくと安心です。
まとめ:初期設定を制する者はスマホを制す!
ここまで紹介した初期設定を振り返ると、スマホを安心・快適に使うためには以下のステップが大切です。
- ネット環境(Wi-Fi・モバイル通信)を整える
- Apple ID / Googleアカウントを設定する
- バックアップと同期をオンにする
- セキュリティを万全にする
- 通知を整理してスマホに振り回されない
- 省電力設定で電池を長持ちさせる
- 必要なアプリをインストールして整理する
- ホーム画面を自分仕様にカスタマイズする
これらを押さえておけば「スマホを買ったけどよくわからないまま放置…」という初心者でも、安心して自分のスマホを使いこなせます。
スマホは「電話+α」ではなく、「生活の中心ツール」。
初期設定を丁寧にしておくだけで、今後の使いやすさや安心感が大きく変わります。
👉 これからスマホを使い始める方は、ぜひ今日紹介した内容を一つずつ試してみてください。きっと「自分専用の使いやすいスマホ」が完成するはずです。
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